
Vornado Realty Trustは、都市型不動産に特化した完全統合型の不動産投資信託(REIT)です。同社は、特にニューヨーク市において、オフィスとマンハッタンのストリートリテールの分野で強いプレゼンスを持っています。オフィス事業では、マンハッタンのStreet Retailの最大所有・運営者として、2.4百万平方フィート以上のプライムマーケットプレイスを管理し、高級ブランドの旗艦店に重点を置いています。ストリートリテールのポートフォリオは、ほぼ2百万平方フィートの主要マーケットプレイスを含み、タイムズスクエアや34丁目のペンシルベニア駅入口など、米国有数の高交通量のエリアに位置しています。
また、同社は約2,000以上の住宅ユニットをニューヨーク市で運営し、1Beacon Courtや220 Central Park South、The Park Laurelなどの著名な住宅開発も手掛けています。さらに、ランドマーク的な開発・再開発プロジェクトも行っており、731 Lexington Avenueや770 Broadwayなど、多くの都市景観に貢献しています。
サステナビリティ分野では、長年にわたり業界をリードし、さまざまな環境への取り組みや実績を積み重ねています。グリーンボンドの発行や、ULIGreenprintのメンバーシップを通じて、温室効果ガス削減やカーボンニュートラルの達成に積極的に取り組み、2021年には750百万ドルのグリーンボンドを発行し、そのうち405百万ドルを最初の年に資金化しています。
2024年は本業の同一店舗ベースNOIが全体で6.8%減少し、ニューヨークは4.7%減、THE MARTは17.8%減、555 California Streetも21.9%減と弱含みでした。一方、2025年1~3月期は同一店舗ベースNOIが全体で3.5%増、現金ベースでも0.9%増に転じ、ニューヨークは3.0%増、THE MARTは9.7%増、555 California Streetは5.2%増と改善しました。四半期のFFOには220 Central Park Southの売却益やFarley Buildingの税効果などの調整もあり、足元は物件ごとの差が見えます。