
Vornado Realty Trustは、都市型不動産に特化した完全統合型の不動産投資信託(REIT)です。同社は、特にニューヨーク市において、オフィスとマンハッタンのストリートリテールの分野で強いプレゼンスを持っています。オフィス事業では、マンハッタンのStreet Retailの最大所有・運営者として、2.4百万平方フィート以上のプライムマーケットプレイスを管理し、高級ブランドの旗艦店に重点を置いています。ストリートリテールのポートフォリオは、ほぼ2百万平方フィートの主要マーケットプレイスを含み、タイムズスクエアや34丁目のペンシルベニア駅入口など、米国有数の高交通量のエリアに位置しています。
また、同社は約2,000以上の住宅ユニットをニューヨーク市で運営し、1Beacon Courtや220 Central Park South、The Park Laurelなどの著名な住宅開発も手掛けています。さらに、ランドマーク的な開発・再開発プロジェクトも行っており、731 Lexington Avenueや770 Broadwayなど、多くの都市景観に貢献しています。
サステナビリティ分野では、長年にわたり業界をリードし、さまざまな環境への取り組みや実績を積み重ねています。グリーンボンドの発行や、ULIGreenprintのメンバーシップを通じて、温室効果ガス削減やカーボンニュートラルの達成に積極的に取り組み、2021年には750百万ドルのグリーンボンドを発行し、そのうち405百万ドルを最初の年に資金化しています。
2025年はニューヨーク中心のオフィス・商業資産で同店NOIが増加し、全体では5.4%伸長した一方、現金ベースでは6.6%減と弱さも残りました。220 Central Park SouthやCanal Streetの分譲益、Farley Buildingの税効果など非経常要因が業績を左右しました。2026年1-3月期は同店NOIが6.1%増、ニューヨークは8.9%増と改善し、THE MARTは横ばい、555 California Streetは21.5%減。空室明けの新規契約でGAAP賃料が先行した影響もあり、賃料動向とリーシング進捗が注目点です。