
Estrella Immunopharma, Inc.(エストレラ・イミュノファーマ、旧TradeUP Acquisition Corp.)は、がん治療向けのT細胞療法を開発する臨床段階のバイオテクノロジー企業です。Eureka Therapeutics由来の技術を活用し、血液がんや固形がんを対象とする細胞療法パイプラインを構築しています。
同社の中核技術であるARTEMISプラットフォームは、がん標的に結合した際にT細胞を活性化・制御する受容体設計を用いるものです。主力候補のEB103はCD19を標的とするT細胞療法で、再発・難治性のB細胞性非ホジキンリンパ腫などを対象に開発されています。
EB104はCD19とCD22の双方を標的とするT細胞療法候補です。また、オンコリティックウイルスで腫瘍細胞にCD19を発現させ、EB103で攻撃する「mark and kill」型の固形がんアプローチも検討しています。同社は2023年9月にTradeUP Acquisition Corp.との事業結合を完了し、本社を米国カリフォルニア州エメリービルに置いています。
UPTDは事業会社ではなく買収目的のSPACで、通期を通じて売上はなく、活動は買収候補の探索・精査に限られました。IPO資金の運用益はある一方、上場維持関連費用やデューデリジェンス費用が先行し、損失が継続。直近四半期も営業収益はなく、エストレラとの合併計画の進捗とともに、ナスダックの上場基準未達に関する通知対応が足元の注目点となっています。