
関東電化工業株式会社(Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.)は、日本国内および海外で各種化学製品の製造・販売を行っています。同社の事業は以下の2つのセグメントに分かれています。
無機製品として、苛性ソーダ、塩酸、次亜塩素酸ナトリウム、塩化アルミニウムなどを提供。これらは、パルプ・紙、石鹸・洗剤、各種化学品、アルミ電解コンデンサ、医薬品・農薬中間体の製造、水処理や金属表面処理、食品添加物、殺菌剤、漂白剤、酸化剤、フリーデル・クラフツ反応の触媒として使用されます。
有機製品として、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、塩化ビニリデン、シクロヘキサノールを提供。これらは、金属部品の洗浄、ハイドロフルオロカーボンの製造、医薬品・農薬中間体、難燃性繊維、食品包装用樹脂、溶剤、各種有機製品、石油精製用触媒の再生、ドライクリーニングなどに使用されます。
フェロケミカル製品として、プリンターや複写機に使用されるリプログラフィックスキャリアやマグネタイトなどを提供。また、環境に配慮したキャリアも取り扱っています。
フルオロケミカル製品として、六フッ化硫黄、四フッ化炭素、三フッ化メタン、六フッ化エタン、三フッ化窒素、八フッ化プロパン、六フッ化タングステン、四フッ化ケイ素、三フッ化塩素、八フッ化シクロブタン、ヘキサフルオロ-1,3-ブタジエン、五フッ化ヨウ素、六フッ化リン酸リチウムを提供。これらは、半導体、液晶・液晶ディスプレイ、充電式電池、光ファイバー、大容量変圧器などに使用されます。
また、リチウムイオン充電池用電解液および添加剤として使用される四フッ化ホウ酸リチウムや六フッ化リン酸リチウムも提供しています。
関東電化工業株式会社は1938年に設立され、東京都に本社を構えています。
通期は、渋川工場火災の影響を受けながらも、精密化学品事業の増収がけん引し売上高は654億円と増加、経常利益は基礎化学品・精密化学品の増益と為替差益の拡大で大きく伸びました。足元の第3四半期累計でも売上高は467億円と横ばいながら、基礎化学品は価格修正や原燃料安で黒字転換し、精密化学品は売上増でも火災影響や技術支援料減少、固定費増で利益が減少。火災復旧後の操業再開と安全対策の徹底が注目点です。